| 治療内容 | 主訴は「入れ歯が外れやすい」「しっかり噛めない」「会話や食事に不安がある」という内容でした。 上顎は総義歯、下顎は無歯顎の状態で、下顎義歯の維持・安定不足により、咀嚼機能や日常生活への影響が認められました。 本症例では、下顎にインプラント2本を埋入し、ロケーターアタッチメントを用いたインプラントオーバーデンチャーを製作しました。 固定式ではなく取り外し式を選択することで、義歯の安定性を高めながら、清掃性・メンテナンス性・長期的なコストバランスにも配慮した治療設計としています。 |
|---|---|
| 治療期間・治療回数 | 治療期間:約3〜4か月 治療回数:症例により異なります。 ※インプラント埋入後の治癒期間、義歯製作、咬み合わせ調整、アタッチメント調整の回数により変動します。 |
| 治療費用 | 下顎インプラント2本+インプラントオーバーデンチャー 約1,650,000円(税込)〜 ※上顎総義歯は別途費用がかかります。 ※症例の難易度により費用は変動します。 ※診査診断料は別途 約110,000円(税込)〜 となります。 |
| リスク・副作用 | インプラント手術を伴う治療です。 術後に腫れ、痛み、出血、内出血が生じる場合があります。 また、清掃不良によるインプラント周囲炎、アタッチメントの摩耗による維持力の低下、義歯の破損、噛み合わせの変化、義歯装着時の違和感が生じる可能性があります。 ロケーターアタッチメントは、使用状況により定期的な交換や調整が必要です。 治療後も良好な状態を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。 |
| 備考 | インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯が外れやすい、しっかり噛めない、食事や会話に不安がある方に対する治療選択肢の一つです。 下顎無歯顎に対して、2本のインプラントを支えにした義歯は、機能性とメンテナンス性のバランスを取りやすい方法とされています。 固定式のインプラント治療と比べて、取り外しができるため清掃しやすく、修理や調整にも対応しやすい点が特徴です。 一方で、骨量、全身状態、清掃能力、生活習慣によっては、固定式など別の治療方法が適する場合もあります。 当院では、単にインプラントを埋入するのではなく、咬合・清掃性・長期安定性まで含めた治療設計を重視しています。 治療結果には個人差があります。精密検査・診断のうえ、患者様の状態に合わせた治療方法をご提案します。 |
多数歯欠損により、噛む機能の回復が必要な状態

治療前は、上下顎ともに歯の欠損があり、残っている歯にも負担がかかりやすい状態でした。奥歯でしっかり噛みにくく、食事のしにくさや義歯の安定性に関する課題が想定されました。
このような症例では、単に失った歯を補うだけでなく、残存歯の状態、顎の骨の状態、咬み合わせ、義歯の安定性を総合的に考えた治療計画が必要です。
インプラント・アタッチメント装着後

義歯の安定性を高めるため、インプラントを支えとして活用する設計を行いました。
インプラントにアタッチメントを装着することで、通常の義歯よりも動きにくく、噛む時の安定感を高めることを目指します。
特に下顎の総義歯や部分義歯では、義歯が浮く、外れやすい、噛みにくいといった悩みが出やすいため、インプラントを併用することで機能面の改善を図ります。
お口の状態に合わせた義歯を製作

患者様のお口の状態に合わせて、義歯の形態や咬み合わせを設計しました。
義歯治療では、見た目だけでなく、噛みやすさ、話しやすさ、清掃性、装着時の違和感まで考慮することが重要です。
また、残っている歯やインプラントに過度な負担がかからないよう、全体のバランスを確認しながら補綴物を製作しています
安定性と清掃性に配慮した補綴設計

義歯の裏側は、装着時の安定性やフィット感に関わる重要な部分です。
インプラントや残存歯との関係を考慮し、義歯ができるだけ安定して使用できるよう設計しています。
義歯は毎日使用するものだからこそ、噛めることだけでなく、外した時の清掃のしやすさや、長期的なメンテナンス性も大切になります。
噛む機能と見た目の回復を目指した状態

治療後は、義歯を装着することで、失われていた歯列を補い、噛む機能と見た目の回復を目指しました。
歯の並びや口元の印象にも配慮し、自然な見た目に近づけるよう設計しています。
義歯治療後も、長く安定して使用するためには、咬み合わせの調整や義歯のメンテナンスが必要です。
お口の状態は時間とともに変化するため、定期的な確認を行いながら、良好な状態を維持していくことが大切です。
※本症例の治療内容・費用・治療期間・リスク・副作用については、上記「治療詳細」をご確認ください。
※治療結果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
インプラントを活用した義歯で、噛みやすさと安定性を目指す治療
歯を多く失った場合、治療方法には入れ歯、ブリッジ、インプラントなど複数の選択肢があります。
その中でも、インプラントを支えとして義歯を安定させる治療は、通常の義歯では外れやすい、噛みにくい、違和感が強いといったお悩みに対して有効な選択肢の一つです。
今回の症例では、多数歯欠損により噛む機能の回復が必要な状態でした。
残存歯や顎の骨の状態、咬み合わせを確認したうえで、インプラントを活用し、義歯の安定性を高める治療計画を立てています。
義歯治療では、単に歯を補うだけでなく、噛む力のバランス、装着時の安定性、見た目、清掃性、長期的なメンテナンスまで考えることが重要です。
特にインプラントを併用する場合は、インプラント周囲の清掃状態や咬み合わせの管理が、長期的な安定に大きく関わります。
入れ歯が外れやすい、しっかり噛めない、食事中に不安がある、見た目も自然に整えたいという方は、まずは現在のお口の状態を確認することが大切です。
当院では、精密検査・診断を行ったうえで、患者様のお口の状態に合わせた治療方法をご提案しています。
【監修者紹介】
渡部 正義(わたなべ せいぎ)

日本大学歯学部卒業後、同大学附属歯科病院での研修を経て、都内歯科医院にて臨床経験を積む。2016年から浅賀歯科医院にて副院長を務め、一般歯科からインプラント・歯周治療まで幅広く研鑽を重ねる。“できるだけ削らず・抜かず・長く保つ”を信念に、
患者様一人ひとりの将来を見据えた治療計画を提案。
最新の技術と確かな診断力で、安心して通える歯科医院づくりに努めている。
略歴
2015年 日本大学歯学部 卒業
2016〜2024年 浅賀歯科医院 副院長 勤務
2024年 わたなべ歯科医院 院長
所属・資格
日本口腔インプラント学会 インプラント専門医
臨床研修指導医
日本歯周病学会 所属
日本インプラント臨床研究会 CISJ 所属
日本大学 歯学部 歯科保存学第Ⅲ講座(歯周病) 所属