| 治療内容 | 40代女性。 主訴は「前歯の痛み」と「前歯の隙間が気になる」という内容でした。 診査の結果、右上前歯部に欠損があり、唇側の骨が薄く、歯肉のボリュームも不足している状態でした。 前歯部は見た目に大きく影響する審美領域であるため、単にインプラントを埋入するだけではなく、骨と歯肉の状態を同時に整える必要があると判断しました。 本症例では、インプラント埋入と同時にGBRによる骨造成を行い、さらに結合組織移植によって歯肉の厚みを補いました。 その後、プロビジョナルを用いて歯肉形態を調整し、最終的にジルコニアクラウンを装着しました。 骨・歯肉・補綴物のバランスを総合的に設計し、前歯部の自然な見た目と機能回復を目指した症例です。 |
|---|---|
| 治療期間・治療回数 | 治療期間:約3〜4か月 治療回数:症例により異なります。 |
| 治療費用 | インプラント治療 上部構造含む 450,000円(税込)〜 GBR・歯肉移植:別途費用 ※症例の難易度により費用は変動します。 |
| リスク・副作用 | 外科手術を伴う治療です。 術後に腫れ、痛み、出血、内出血が生じる場合があります。 また、歯肉退縮、感染、骨造成部位の治癒不全、インプラント周囲炎、補綴物の破折・脱離などが起こる可能性があります。 治療後の状態を長く維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。 |
| 備考 | 前歯部のインプラント治療では、インプラントを埋入する位置だけでなく、骨の厚み、歯肉のボリューム、隣在歯とのバランス、歯肉ライン、歯の形や色まで考慮する必要があります。 本症例では、唇側骨の菲薄化と歯肉ボリューム不足を考慮し、GBRと結合組織移植を併用しました。 プロビジョナルで歯肉形態を整えたうえで、最終補綴としてジルコニアクラウンを装着しています。 治療結果には個人差があります。 精密検査・診断のうえ、患者様の状態に合わせた治療計画をご提案します。 |
前歯の隙間と歯肉ラインの乱れが見られる状態

前歯は笑った時や会話の際に目立ちやすいため、痛みの原因を取り除くだけでなく、見た目の自然さにも配慮した治療が必要でした。
特に前歯部のインプラント治療では、インプラントを入れる位置だけでなく、周囲の骨や歯肉の状態が仕上がりに大きく影響します。
そのため、まずは欠損部位の状態を詳しく確認し、審美性と機能性の両方を考えた治療計画を立てました。
骨と歯肉のボリューム不足を確認

インプラント埋入と同時に、GBRによる骨造成を行いました。
GBRとは、骨量が不足している部位に対して骨の再生を促し、インプラントを支えるための土台を整える処置です。
今回の症例では、唇側の骨が薄い状態だったため、インプラントの安定性だけでなく、前歯部の自然な見た目を目指すうえでも骨のボリュームを整えることが重要でした。
インプラント埋入と同時に骨造成を実施

骨造成に加えて、結合組織移植による歯肉の増厚も行いました。
歯肉の厚みが不足していると、治療後に歯肉退縮が起こりやすくなったり、インプラント周囲の見た目に影響が出たりする可能性があります。
前歯部では、歯の形だけでなく、歯肉の厚みやラインが自然さを左右します。
そのため、歯肉のボリュームを補い、最終補綴がより自然に見えるよう、土台から整える治療を行いました。
歯肉の厚みを整え、自然な審美ラインを目指しました

歯肉の厚みが不足していると、治療後に歯肉退縮が起こりやすくなったり、インプラント周囲の見た目に影響が出たりする可能性があります。
前歯部では、歯の形だけでなく、歯肉の厚みやラインが自然さを左右します。
そのため、歯肉のボリュームを補い、最終補綴がより自然に見えるよう、土台から整える治療を行いました。
ジルコニアクラウンにより前歯部の調和を目指した仕上がり

隣の歯との色調、形態、歯肉ラインとのバランスを確認しながら、前歯部として自然に見える仕上がりを目指しています。
インプラント治療後も、良好な状態を維持するためには定期的なメンテナンスが重要です。
噛み合わせの確認やインプラント周囲の清掃状態を継続的にチェックすることで、長期的な安定を目指します。
※本症例の治療内容・費用・治療期間・リスク・副作用については、上記「治療詳細」をご確認ください。
※治療結果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
前歯部インプラントは、骨・歯肉・被せ物まで総合的に設計することが大切です
前歯部のインプラント治療は、奥歯のインプラント治療以上に繊細な設計が求められます。
なぜなら、前歯は笑った時や話した時に見えやすく、歯の形や色だけでなく、歯肉ラインや隣の歯とのバランスまで仕上がりに影響するためです。
今回の症例では、右上前歯部に欠損があり、唇側の骨が薄く、歯肉のボリュームも不足している状態でした。
そのため、単にインプラントを埋入するだけでは、歯肉退縮や審美的な不調和が残る可能性がありました。
そこで、インプラント埋入と同時にGBRによる骨造成を行い、さらに結合組織移植によって歯肉の厚みを補いました。
その後、プロビジョナルで歯肉形態を調整し、最終的にジルコニアクラウンを装着しています。
前歯部の審美インプラントでは、インプラント本体だけでなく、骨の厚み、歯肉のボリューム、仮歯による歯肉形成、最終補綴の形態まで一連の流れで考えることが重要です。
前歯の欠損、隙間、歯肉の下がり、見た目の不安がある方は、まず現在のお口の状態を正確に把握することが大切です。
当院では、精密検査・診断を行ったうえで、患者様一人ひとりの骨や歯肉の状態に合わせた治療計画をご提案しています。
【監修者紹介】
渡部 正義(わたなべ せいぎ)

日本大学歯学部卒業後、同大学附属歯科病院での研修を経て、都内歯科医院にて臨床経験を積む。2016年から浅賀歯科医院にて副院長を務め、一般歯科からインプラント・歯周治療まで幅広く研鑽を重ねる。“できるだけ削らず・抜かず・長く保つ”を信念に、
患者様一人ひとりの将来を見据えた治療計画を提案。
最新の技術と確かな診断力で、安心して通える歯科医院づくりに努めている。
略歴
2015年 日本大学歯学部 卒業
2016〜2024年 浅賀歯科医院 副院長 勤務
2024年 わたなべ歯科医院 院長
所属・資格
日本口腔インプラント学会 インプラント専門医
臨床研修指導医
日本歯周病学会 所属
日本インプラント臨床研究会 CISJ 所属
日本大学 歯学部 歯科保存学第Ⅲ講座(歯周病) 所属